東京都東大和市が、地域資源の魅力をアピールするポスターを関東学院大(横浜市)の学生たちと作った。ユニークなキャッチコピーが目を引くポスターは、市内の公共施設などに掲示されている。
市民らに隠れた地元の魅力を再認識してもらうため、政策研究や人材育成に関する協定を市と結ぶ同大法学部の牧瀬稔准教授がポスター作りを発案。ゼミ生22人が、3グループに分かれて制作を進めた。
テーマは市の面積の4分の1を占める多摩湖。面積の99%は東大和市だが、多摩湖は東村山市にあると思っている市民も多いという。民謡の東村山音頭が「東村山 庭先ゃ多摩湖」と始まることや、正式名称が「村山貯水池」であること、さらに西武線の多摩湖駅が東村山市にあることなどが考えられるという。
学生が作った11点のポスターの選定会が開かれ、東大和市の尾崎保夫市長が審査した。選ばれたのは、晴れた多摩湖の写真を背景に「すみません 多摩湖は東大和のものです」と大きく書かれたポスター。尾崎市長は「東大和の奥ゆかしさ、ゆったりとした雰囲気に合っている」と採用した理由を語った。
制作した3年の鈴木一弥さん(20)は「冒頭に謝罪を入れることで、人を引きつけようと思った。8月にゼミで東大和に行く予定なので楽しみ」と話していた。同ゼミでは今後もテーマを変えながら、ポスター作りを続ける予定だ。
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