「安倍晋三元首相は、わずかな笑みを残したまま崩れ落ちた」 共同通信の取材記者が記録した、事件発生からの2日間


「ドーン!…ドーン!」。間隔を空けて、大きな音が2度響き渡った。現場にいた記者が状況を理解したのはその数秒後。聴衆の視線を受けとめるように、表情にわずかな笑みを残したまま、安倍氏はその場に崩れ落ちた。「きゃー」。一斉に上がる悲鳴。周囲には火薬のにおいが立ち込めていた。


「総理!頑張れ!」「晋ちゃん、晋ちゃん!」火薬のような臭いの中で飛び交う怒号、血だまりで続いた懸命の心臓マッサージ、恐怖や悲しみに震える人々。民主主義を揺るがす大事件はどのように発生し、誰が何を語ったのか。あふれる情報の中で改めて事実を整理するべく、取材記者たちの記録で振り返った。(共同通信取材班)

https://news.yahoo.co.jp/articles/acddc93dd62062907420c02187ef20749116ca01