「台湾が安倍氏の死喜ぶ」中国人が拡散=政府系研究機関フェロー

 (台北中央社)政府系研究機関、中央研究院の李徳財院士(フェロー)は11日、
安倍晋三元首相の死去後に「台湾人が安倍氏の死を喜んでいる」という内容がインターネット上で中国人によって拡散されていると指摘した。

 この日、ネットでの情報戦と国家の安全をテーマとした国際フォーラムが台北市内で開かれ、李氏が開会式であいさつした。
李氏は、台湾の安全保障政策を統括する国家安全会議の諮問委員を務めた経験を持つ。

 李氏は、台湾では情報戦やサイバー戦争が激しく繰り広げられているとし、誰も人ごとのように思ってはならないと指摘。
その例として、安倍氏の死を利用した中国による偽情報の拡散を挙げた。

 李氏によれば、日本のネットニュース上に「台湾人が安倍氏の死をどう祝うか」という内容のコメントが大量に書き込まれた。
中華民国(台湾)の国旗のイラストを添えた投稿もあり、台日間の友好関係を損なうことを狙ったものだと李氏は分析。
台湾は偽情報に立ち向かう準備をするべきだと警鐘を鳴らした。

(游凱翔/編集:荘麗玲)

https://japan.focustaiwan.tw/cross-strait/202207110007