アフリカの指導者たちは、ガス取引によってもたらされるであろう数百万ドルの収入を熱望している一方で、自分たちの資源に対する突然の関心を、西洋によるこの地域の搾取を永続させるダブルスタンダードであると訴えている。アフリカのガスがヨーロッパで使われているにもかかわらず、なぜアフリカは汚れた燃料から脱却しなければならないのか、それによって何億人もの人々が電気を使えるようになるのが遅れるのか、というのである。豊かな国々は、アフリカでのガスの使用を促進するパイプラインや発電所への資金提供に消極的で、代替エネルギー源となりうるグリーンプロジェクトへの資金提供の約束も果たさないままだ。

ヨーロッパの厄介な立場は、先月の七カ国首脳会議(G7サミット)でも発揮された。世界の先進国は、海外の化石燃料プロジェクトに対する融資を停止するという気候変動に関する公約を撤回したが、自国へのLNG出荷を増やすようなプロジェクトには例外を適用する可能性があることを示唆した。また、欧州連合(EU)の議員たちは最近、EU域内のガスと原子力のプロジェクトを「グリーン投資」に分類し、数十億ユーロの新たな資金を開放する可能性があることを決議した。

このアプローチは、何百万人もの人々を貧困から救うために、どんな燃料でも必要とするアフリカの指導者たちを苛立たせている。ナイジェリアのムハマド・ブハリ大統領は、「我々は長期的なパートナーシップを必要としており、英国やEUのグリーンエネルギー政策に矛盾や支障をきたすことはない」とコメントし、次のように述べた。「エネルギー安全保障にも、ナイジェリア経済にも、環境にも役立たない。これは偽善であり、終わらせるべきものだ」

確かに、サハラ以南のアフリカ諸国の政府には、ガス埋蔵量が十分に活用されていないことの責任がある。特にナイジェリアでは、パイプラインの盗難や破壊行為により、2021年以降ボニー島発電所の稼働率が20%以上低下している。アフリカの指導者の多くは、資金繰りに苦しむ政府を助けるためにガス輸出の増加を支持しているが、国内の天然ガス市場を創出するために燃料の潜在能力を活用できるような資金調達へのアクセスも求めている。

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