母が旧統一教会信者の2世女性、一家離散の苦しさ打ち明ける 紀藤弁護士「今回の事件に力不足を感じた」

7/12(火) 22:24配信

https://news.yahoo.co.jp/articles/89bf30ed58cf186f640f49575d2260069c212d03

弁護士ドットコムニュース

安倍晋三元首相の銃撃事件に絡み、母親が世界平和統一家庭連合(旧統一教会)にのめりこんだという宗教2世の女性が7月12日、一家離散の事実を明かした。

1990年代から対策に取り組んできた紀藤正樹弁護士は「力不足を感じ、悔しい」と話した。


●「聖本を3000万円で買わされる。1人何冊も」

この会見は、全国霊感商法対策弁護士連絡会(以下、連絡会)によるもの。

ついたてを立てて、40代女性会社員が証言した。母親が旧統一教会にのめりこんだという宗教2世だ。

21歳で合同結婚式で出会った韓国人男性からDVを受けるなどし、脱退した。

幼少期は、いつも父に泣かされている母が「同じ女性としてかわいそうだと思った。宗教を受け入れることが親孝行だと勘違いした」。3姉妹は離散し、母とは縁を切った。いまも身を隠す生活だ。

今回の銃撃事件を受けて、容疑者のしたことは何一つ擁護できない。

ただ、統一教会によって破綻させられた境遇は共通していて、その苦しい気持ちは理解できると思った。

「それだけ人生を破壊するんです」

そして、今現在も悩んでいる2世にこうメッセージを送った。

「カルトの問題は触れてはいけないものととらえられている。友達にも、親にも、誰にも相談できない。これを契機に、駆け込み場所が必要だと感じます」

女性の母親は大理石の壺や印鑑を買わされていた。

女性も韓国で極貧生活を経験した。渡辺博弁護士は会見で、聖本の現物を示し、「これが3000万円で買わされる。

1人何冊も」と説明した。