東京都世田谷区の主婦(35)は、娘(6)と息子(3)を連れ、親子3人で安倍元首相を見送りにきた。「花と手紙を渡そう」としたが、すでに献花の受け付けは終わっていたため、記帳台が設けられている永田町の自民党本部まで向かうところだという。娘が書いた手紙には、「いままでありがとうございました。おつかれさまでした。やすらかにおねむりください。ずっとわすれません」と記されていた。

 「何があったの?」「ロシア? また戦争?」。安倍元首相が銃撃されたニュースをテレビで見たとき、子どもたちは最初、日本の出来事だと信じられない様子だったという。主婦は「こんなことになるなんてショック。日本で政治家が撃たれることを想像したこともなかった」と話した。

 見送りに来た会社経営の男性(65)は「長年近くに住んでいるが、平日昼間にこんなに人が集まるのは見たことがない」と驚いた様子だった。安倍元首相を支持したことはなかったが、政治家への暴力は否定されるべきだといい、「政治家がこんな亡くなり方をするのは、社会にとっても良くない。これで最後にしなくては」と話した。

安倍元首相出棺 見送りの市民から拍手 「やすらかに」手紙書く子も
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