アパート隣人男性刺殺 65歳男に懲役13年判決 騒音巡りトラブル 神戸地裁

昨年7月、神戸市兵庫区内のアパートで同じ住人の男性を刺殺したとして、殺人罪に問われた無職の男(65)に対する裁判員裁判の判決公判が13日、神戸地裁であった。野口卓志裁判長は懲役13年(求刑懲役15年)を言い渡した。

判決によると、男は同じ階に住んでいた男性=当時(79)=に対し、扉の開閉時の防音対策を求めたが聞き入れられなかった。昨年7月8日、開閉音が聞こえたことから、木刀で男性を脅したが逆に奪われるなどして立腹し、午後6時20分ごろ、2階廊下で登山ナイフ(刃体約13センチ)を突き刺して殺害した。

 野口裁判長は証拠などから、被告の殺意を認定し、正当防衛と自首は成立しないと判断した。防音措置を取っていれば事件は起きなかったとする被告の発言に触れ、「被害者の無念を理解し、反省しているとは認められない」と述べた。

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