2022年夏ドラマは「働く女性」がテーマの作品多数 背景に「男女格差を是正する意識」
7月から始まった2022年夏クールの連続ドラマには、「働く女性」をテーマにした作品が多くラインアップされている。
さまざまな職業の女性が活躍する今期の夏ドラマ。
なぜ働く女性の物語が増えているのか、ドラマに詳しいフリーライターの西森路代さんは以下のように考察する。
「男女格差を是正する意識があるというか、そういう空気を汲み取っているのだと思います。
逆にいまの時代、女性が男性のサポート的な立場で、うまく物語を展開させる方が難しいのではないでしょうか」
しかし、このような作品が増えることへの懸念もある。
「男女の役割を解体した作品は、理想の社会のあり方を示せるという面もありますが、
現実にまだ残っている男女格差や、そこで感じる“生きづらさ”をリアルに表現するのが難しくなるかもしれないとも思います。
今回取り上げた作品に出てくる女性たちは、努力していまの地位に就いた素晴らしい人々なのだと思いますが、
理想だけではない、現実にも目を向けてもらいたい。
そういう意味で、主人公が東大を出ているのにパラリーガルである『石子と羽男』と、
出てくる家庭に問題がありそうな『家庭教師のトラコ』なんかは、理想だけではない面を見せてくれそうな気がします」
https://news.yahoo.co.jp/articles/942b240d77a3ec146599cbc58f5ccccc774cad8d