シリーズ読者投稿~あの時、あなたに出会えなければ~ 投稿者:Bさん(東京都・50代男性)
その日、Bさんは古い社用車に乗って立ち往生していた。待っていた信号が青になったのでアクセルを踏んだのだが、車が動かなくなったのだ。
彼が困り果てていると、後ろから5人の男性が近づいてきて......。
<Bさんの体験談>
もう20年くらい前の話です。古い軽の社用車で出かけ、会社に戻る途中でした。
走っていたのは新宿と甲府を結ぶ青梅街道。ある信号の前で一旦ストップし、青になったのでアクセルを踏むと、全く動かなかったのです。
エンジンの知識なんて無い僕には焦りと緊張が......。
「どうしよう?」と困っていると、後ろから見るからにいかつい5人の男性が大きな4WDから降りてこちらに近づいてきました。
ボコボコにされると思って...
「今から喧嘩しに行きます」みたいな外見だったので、 僕は「ヤバい!ボコボコにされる」とヒヤヒヤ。しかし、その男性たちはこう言いました。
「おい!動かねぇ~の?邪魔だから退けてやるよ」
そして3人で車を押し、残りの2人は後続車を止めて「おい!危ねえから止まれ!」と道を塞いでくれたのです。
僕が運転席でハンドルを操作し、なんとか車を邪魔にならない場所に止めると、5人は何も言わずに去ってしまいました。
その後はJAFを呼んで牽引されて帰ったのですが、故障の原因はファンベルトが切れていたことでした。
あの時の5人の方々の対応に、心から感謝しています。
最初に見た目だけで変な想像をしてしまったことと、ろくにお礼を言えなかったことが今でも心残りです。
あの時は本当にありがとうございました。
誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!
名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな、あの時自分を助けてくれた・親切にしてくれた人に伝えたい「ありがとう」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。
Jタウンネットでは読者の皆様の「『ありがとう』と伝えたいエピソード」を募集している。https://news.biglobe.ne.jp/trend/0715/jtn_220715_2775216000.html