Netflixドラマ『バイオハザード』レビュー:時間軸ごとにクオリティのバラつきはあるが、アルバート・ウェスカーのファンなら特に楽しめる作品
カプコンの人気サバイバルホラー「バイオハザード」の実写作品がまた登場したが、今回の『バイオハザード』は映画ではない。Netflixオリジナルのドラマとして配信され、ゲームシリーズの有名なヴィランであるアルバート・ウェスカーに焦点が当たる作品だ。「バイオハザード」シリーズは数多く映像化作品が製作されてきたが玉石混交の歴史であるため、私は今回の『バイオハザード』も半信半疑の状態で視聴することとなった。だが本作では役者たちの素晴らしい演技が、複雑化の一途をたどる「バイオハザード」シリーズのタイムラインにフィットする魅力的なプロットとうまく組み合わされている。そのためシリーズのコアなファンほど満足できるはずだが、あまり詳しくないファンや、とりわけ未経験者の人々にはなかなかおすすめしにくいかもしれない。
本作は2つの時間軸に分けられている。最初の時間軸では2022年が舞台となり、アルバート・ウェスカー(ランス・レディック)とその双子の娘であるビリー(シエナ・アグドン)とジェイド(タマラ・スマート)が、ニューラクーンシティへ引っ越したところから物語が始まる。2つ目の時間軸は、ウイルスが全世界に蔓延して14年が経過した2036年が舞台となり、成長したジェイド(エラ・バリンスカ)がアンブレラ社の追跡をかわしながら治療手段を見つけようとする様子が描かれる。
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