安倍元首相銃撃事件「批判勢力への責任論」に米山隆一議員が反論「政治家は罵倒されてしかるべき」
https://news.yahoo.co.jp/articles/903fe5ad30d6a393442da404e8bc8e0e3501a877
7月8日に発生した安倍晋三元首相の銃撃事件を受け、安倍政権を批判してきた勢力に、事件の責任があるかのような批判が出て来ている。
評論家の八幡和郎氏は、言論プラットフォーム『アゴラ』に《安倍狙撃事件の犯人は反アベ無罪を煽った空気だ》という記事を寄稿。
《狙撃事件の犯人がいかなる人物かはあまり重要でない》とした上で、《安倍晋三氏については、特定のマスコミや有識者といわれる人々が、テロ教唆と言われても仕方ないような言動、報道を繰り返し、暗殺されても仕方ないという空気をつくりだしたことが事件を引き起こした》と指摘した。
フジテレビ上席解説委員の平井文夫氏も、《安倍晋三さんを死なせたのは誰だ》という論説を執筆。八幡氏の論考を引用したうえで、
《「闘う政治家」だった安倍氏に対しては攻撃もまた激しかったが、中には「許さない」とか「死ね」とか明らかに常軌を逸したものもあった。そしてそうした言動に対して私たちは「ダメだ」とはっきり言ってこなかったのではないか》
《私たちが苦しんでいるのは、日本という国が、この社会の空気が、安倍さんを殺してしまったのではないかということなのだ》と結んでいる。
このような言説を真向から批判するのは、米山隆一衆院議員だ。
「暴力は、暴力をふるった人が100%、悪いんです。『〇〇の言論が影響を与えた』などという論理を許せば、言論の自由は失われます。言論は言論、暴力は暴力。影響があろうがなかろうが、暴力をふるっていない言論に、帰責してはいけないんです。
八幡氏や平井氏の論説は、論理的ではないし、安倍元首相の事件だけを特別扱いして、事件を利用しているとしか思えません。『安倍死ね』で容疑者が殺害を決意したわけではなく、因果関係はゼロですよ。
『もしかしたら影響を与えているかもしれない』なんてことを言い出したら、批判がまったくできない、怖い世界になってしまいます。何も発信できなくなる。そんな社会になってしまってはダメです」