精巧な「N級品」中国から流入、販売会社「ブランド好きで偽物でも欲しがる日本人が標的」

 読売新聞の取材に応じた中国・広州市に本社があるという販売会社は、ブランド好きで偽物でも欲しがる日本人が
ターゲットだと説明した。商品は自社サイトで販売しており、担当者は「手間と原価をかけているので品質は一流。
プロでも本物と見分けがつかないはずだ」とした。

SNSで客を誘導
 複数のブランドの知財保護を担当する松永章吾弁護士によると、N級品の販売業者の多くがSNSで宣伝や
販売を行っている。インスタグラムやユーチューブなどに広告を出し、「LINE(ライン)」で問い合わせるよう誘導するという。

 購入者は個人で使うだけなら犯罪にならないが、輸入したN級品をフリマアプリなどで転売して利益を得るなどした場合、
商標法違反で警察に摘発される可能性がある。

知的財産権の保護活動を行う一般社団法人「ユニオン・デ・ファブリカン(UDF)」(東京)の堤隆幸事務局長は
「いくら精巧とうたっていても、プロが見れば必ず見抜ける代物だ。偽造品に品質が良いも悪いもない。
絶対に買わないでほしい」と呼びかけている。

 個人が海外のネット通販で購入し、小口の国際郵便で輸入することも多い。輸出元は中国が大半で、
税関の担当者は「中国の偽ブランド品は年々精巧になっており、正規品との識別が難しい」と話す。
中略
 偽ブランド品専門の中国の販売サイトには、「スーパーコピー N級品」と銘打った商品が並ぶ。

 海外での知的財産侵害の対応を行う調査会社「IPフォワード」の分部(わけべ)悠介・総代表によると、偽ブランド品には
「S級」「A級」といった等級のようなものがある。中でも最高級とされるN級品は、5年ほど前から流通するようになった。

 「N」という名称は、中国の偽ブランド品専門工場の名前から取ったという説のほか、「偽物(にせもの)」を
ローマ字表記した時の頭文字(N)ではないかなどと言われる。当局による摘発を難しくするため、
製造と販売を別々の業者が行うケースも多いという。

 N級品の販売業者は、サイトに偽物であることを明記した上で、「個人で使うだけなら違法になりません」などとうたって
購入を呼びかけている。だが、偽物と明記しても、業者による販売行為はブランドの商標権の侵害にあたる。
https://news.yahoo.co.jp/articles/8b7f3c9ef72bb5709ecb2e982b2ba68747a2d25e?page=1
ロレN級品 7万  エルメスバック3万とか
N級品はそれなりの値段がする