『静かなるドン』が電子書籍の市場で爆発的に売上を伸ばしたのは、完結から7年ほど経った2020年のことだった。

「コロナ禍の少し前くらいに、極端に電子書籍の売上が増えたんです。数字も一桁変わって、新田先生から『今月の売上、なんか一桁違うんやけど』と電話がかかってきました。
各電子取次・電子書店さんのプロモーションによるものだと思うんですけど、ちょっとビックリする数字でしたね。私たちが思っていた以上に、潜在的な読者のニーズがあったのだと思います」

最初の言葉のとおり、これと言って特別なことはしていない……はずが、読者がページをめくる手を止めない108巻の長編が電子書籍のニーズにぴったりハマった。
「ピッコマ」「LINEマンガ」等のサービスがそれを見逃さずにプロモーションを打ったことで、結果的に年間6億円というとてつもない売上につながったのだ。
https://news.yahoo.co.jp/articles/1f44e52b35a8b83e59329a83b3a0665ac223ce3c