京都地裁 遺体写真漏えいの元警部補に有罪判決
07月19日 15時19分
殺人事件の被害者の遺体の写真を知り合いの女性に見せたなどとして地方公務員法違反などの罪に問われていた元京都府警の警部補に、京都地方裁判所は執行猶予の付いた有罪判決を言い渡しました。
元京都府警の警部補はおととし10月京都市下京区で起きた殺人事件の捜査資料である被害者の遺体の写真を知り合いの女性にスマートフォンで送信したなどとして地方公務員法違反などの罪に問われています。
京都府警は、去年7月に警部補を書類送検し、停職3か月の懲戒処分としていましたが、警部補は依願退職していました。
19日の判決で、京都地方裁判所の川上宏裁判長は、伊藤寿裁判長の書いた判決文を代わりに読み上げました。
この中で、「被告が漏えいした画像は、当時犯人未検挙であった殺人事件の捜査としての観点だけでなく、被害者本人とその遺族らの名誉や尊厳としての観点からも極めて機密性の高いもので、情報管理には細心の注意をするべきであった。警察官の職務に対する国民の信頼を失墜させた、悪質な犯行というほかない」と指摘しました。
その上で、「警察官を依願退職して反省の態度を示しており、再犯のおそれは低いといえる」などとして、懲役2年、執行猶予4年の判決を言い渡しました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kyoto/20220719/2010014942.html