信者が育てた事業は今や、アメリカで唯一の全国的なシーフード会社と言っていいだろう。専門は寿司で、社名はトゥルー・ワールド・フードという。

ヤシロが長年社長を務めた同社は、現在ではアメリカ17州(およびイギリス、カナダ、日本、韓国、スペイン)に支社を持つまでに成長した。トゥルー・ワールド・フーズは、40種類以上のサーモンやイクラ製品、5種類の鯛などの魚介類だけでなく、うなぎのたれ、包丁、ゆずなどのシトラス類、もちアイスクリームなど、アメリカの寿司職人が必要とするほぼすべてのものを扱っている。

親会社であるトゥルー・ワールド・グループ社長を務めるロバート・ブルーによると、トゥルー・ワールド・フーズは2021年度、アメリカとカナダで8300以上の顧客に販売しており、その大多数は寿司屋だった。

日本の子会社は2021年、アメリカに100万キロ以上の鮮魚を輸出する勢いである。多くのアメリカの都市で、中・高級の寿司屋向け販売の7~8割を同社が占めており、同グループの年間売上高は通常5億ドルを超えるとブルーは語る。

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