ファン付き作業着、熱中症対策の新定番 販売好調、デザインや機能年々拡充

 労働現場の熱中症対策として、電動ファンを内蔵した作業着の販売が好調だ。岐阜県内では6月末に過去最短の梅雨明けとなり、夏本番の暑さが続いたため。ファン付き作業着の6月の売り上げが前年同月比約2倍に伸びた資材・工具専門店もあり、店の担当者は「6月の気温の上がり方が異常だったこともあり、今夏の暑さを警戒する人が多い」と今後も続くと予想する。

 ファン付き作業着は暑さ対策の定番商品で、ベスト、半袖、長袖の3種類があり、屋外の工事現場や工場など現場環境に合わせて選べる。岐阜地域の作業服専門店では「今年は急激に気温が上昇した影響が大きい」と、6月下旬から売り上げが大きく伸びたと言う。

 バローが展開する業者向け資材・工具専門のプロサイト各務原インター店(各務原市)では例年、7月末~8月中旬が販売のピークだが、今年は6月下旬から売れ始め、6月の販売額は前年の約2倍に伸長。バローのホームセンター事業全体でも前年の同じ時期より伸びており、野田良樹店長は「今年は、早い時期から売れ始めており、夏場全体でも販売額は伸びるだろう」と見込む。

 最近は、冷風を送るために保冷剤も収納できる作業着や小型ファン付きのマスクも登場。新たな暑さ対策商品が次々と出てきており、野田店長は「デザインや機能が毎年拡充され、購入者の選択肢が増えている」と話す。
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