沖縄県 新型コロナ感染急拡大で「医療非常事態宣言」発出へ

新型コロナの感染急拡大を踏まえ、県は21日、対策本部会議を開き、会食時の人数や時間の制限などを盛り込んだ県民への行動制限の要請内容を決定することにしていますが、これに先だち、県の幹部が集まって対応を協議しています。
県は要請に加えて「医療非常事態宣言」を出す方針を固め、軽症や検査目的での救急外来の受診は控えるよう、呼びかけることにしています。

県内では20日一日の新規感染者が初めて5000人を超え、医療提供体制がひっ迫しています。

県は21日午後、対策本部会議を開いて、県民に対する新たな行動制限の要請内容を決めることにしていますが、これに先立ち、午前中から玉城知事など幹部が集まり対応を協議しています。

具体的な要請内容として、
▼会食は4人まで、2時間以内とすることや、
▼高齢者など重症化リスクのある人は、同居している家族以外の人と会うのを控えること、
▼1000人以上が参加するイベントを開催する際は、感染対策の計画を事前に県に提出することなどを求める方向で調整が進められています。

さらに医療提供体制のひっ迫状況を受けて、県が「医療非常事態宣言」を出す方針を固めたことが、関係者への取材でわかりました。

軽症や検査目的での救急外来の受診は控えるよう呼びかけることにしています。

今回の要請をめぐっては、県が示した内容について経済団体の代表が理解を示した一方で、感染症の専門家からは「不十分だ」としてより強い対策を求める意見が相次いでいました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/okinawa/20220721/5090019219.html