知人の子どもをおもちゃの刀でたたいたとして、和歌山県警人身安全対策課は21日、岩出市吉田の無職、前多竜一容疑者(39)を暴行容疑で逮捕した。SNSに投稿された動画をきっかけに事件が発覚した。
逮捕容疑は、4月中旬ごろ知人女性の長女(3)の頭をおもちゃの刀で2回たたいたとされる。容疑を認め「しつけのつもりだった」と話しているという。
課によると、知人女性と長女らは事件当時、前多容疑者の家で暮らしていた。暴行される長女の様子を見た知人女性が、証拠を残そうと動画を撮影。4月下旬、第三者がSNSに投稿した。前多容疑者が長女をたたきながら「うそつくな」「返事せーよ」などと怒る様子が映っていた。知人女性は「生活の面倒をみてもらっていたので警察に相談できなかった」と話しているという。長女にけがはなく、アザなどの古傷もないという。
県警は4月、児童虐待などの捜査の司令塔として、課を発足させた。発足以降、児童虐待事案の検挙は初めて。課は「児童虐待は外部に発覚しにくい犯罪。少しでも疑わしいと思った場合、積極的に警察などに相談を寄せてもらいたい」としている。
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