桜島噴火 「窓が揺れた」住民から問い合わせ殺到 鹿児島市が道路封鎖作業

24日午後8時5分ごろに噴火した鹿児島県の桜島。周辺の飲食店や住民の間では動揺が広がった。

鹿児島市桜島支所にいた男性の嘱託職員(70)は噴火当時、爆発に伴う空振を感じたという。
この職員は「音は聞こえなかったが、大きな風が一度吹き、窓ガラスがガタっと揺れた」と話す。
職員は当初「よくある爆風だろうと感じた」というが、噴火警戒レベル5の知らせを受け
「近隣住民が無事に避難できたか確認を進める」と焦った口調で話した。

桜島支所には不安に駆られた市民から「避難はどこにしたらいいのか」などと問い合わせが相次いでいるといい、
「1時間半で約50件の問い合わせがあり、電話は鳴りっぱなし。パニック状態の住民も多く対応に追われている」と話した。

職員によると、別の市職員が南岳山頂火口と昭和火口から3キロ以内の居住地域(鹿児島市有村町)などで
被害の状況把握を進めているといい、「噴石と火砕流による被害を防ぐため、道路を封鎖する作業も急いでいる」と説明した。

一方、桜島の南側に位置する鹿児島県垂水市の寿司屋の男性店長(43)は「噴火の音も聞こえず、
揺れもなかったため全く気が付かなかった。上司から『大丈夫か』と安否確認の電話が来て初めて事態を把握し、
急いで外に出て桜島の方を見たが、暗くてよく見えなかった。垂水市の方は避難騒ぎにはなっていない」と話した。
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