千葉県市川市 前市長の元事務所関係者ら4人を逮捕 入札を妨害した疑い 県警
千葉県市川市が2020年に発注した公共工事を巡り、情報を漏らして入札を妨害したとして、同県警捜査2課は26日、村越祐民ひろたみ前市長の事務所関係者だった押切裕雄容疑者（52）＝同県八千代市＝を公契約関係競売入札妨害の疑いで、落札した建設会社の所長ら3人も同容疑で、それぞれ逮捕した。
県警が逮捕した建設会社関係者は、工事を落札した「浅沼組」（本社・大阪市）の当時の千葉営業所長と、工事を担った下請け会社関係者1人、所長らと押切容疑者を仲介したとみられる男。
捜査関係者らによると、押切容疑者は20年2～4月ごろ、市川市立塩浜学園旧校舎の取り壊し工事の入札情報を浅沼組側に漏らし、入札の公正を害したとされる。
この入札は金額だけでなく業務の提案内容を点数化して落札者を決める「総合評価一般競争入札」で、4社が競合。予定価格は約5億5000万円で、浅沼組が約3億9000万円で落札した。
押切容疑者は昨年5月、虚偽の登記情報を法務局に届け出たなどとして電磁的公正証書原本不実記録・同供用の疑いで県警に逮捕され、同年10月、懲役2年、執行猶予4年の判決を受けた。その後、今年3月27日に投開票された市川市議補選に出馬し落選した。
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