英首相をウクライナ首相に 請願サイトへ署名多数

辞任するジョンソン英首相をウクライナの首相に―。こんな要望が26日、ウクライナの公式請願サイトに掲載され、28日までに5700人以上の署名が集まった。
ジョンソン氏をめぐっては、新型コロナウイルス対策のロックダウン(都市封鎖)で国民に厳しい外出規制を課す中、首相官邸でたびたびパーティーを開き、自らも参加していたことが発覚。
国民の支持を失うとともに、与党保守党や閣内からも離反者が相次ぎ、今月上旬に辞意表明に追い込まれた。
一方、ロシアのウクライナ侵攻後、ジョンソン氏は主要7カ国(G7)首脳として初めて首都キーウ(キエフ)を訪問。軍事面でもウクライナを積極的に支援してきた。
このため、街中に似顔絵が描かれるなどウクライナ国民の間では人気が高く、市民権を付与した上で首相に推す声が広がっている。
ロイター通信によると、ウクライナの憲法ではこうした登用は認められていないが、請願に2万5000人分の署名が集まれば、公式に回答する義務がゼレンスキー大統領に生じる。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2022072800305