■1989年と2021年の時価総額を比べると8~10倍

 このランキングから見て取れることは、1989年の時価総額と2021年の時価総額を比べて、おおよそその規模が8倍から10倍ほどにもなっていることです。

 日経平均株価は1989年の年末に3万8957円の最高値をつけてバブルが崩壊してから、30年以上たった2021年2月にようやく3万円台に到達しました。しかしアメリカの株価はこの30年間で大きく伸長しています。

 1989年から2021年にかけて、東京証券取引所に上場している全銘柄の時価総額を指数化したTOPIX(東証株価指数)の成長はほぼ横ばいです。つまり過去30年において、日本の株価はほぼ成長していないのです。

 一方で、アメリカのニューヨーク証券取引所とナスダックに上場している代表的な500銘柄のパフォーマンスを数値化したS&P500は、同期間で14倍以上に成長しています。

 つまりこの30年で、アメリカの平均株価は日本の平均株価の14倍以上に成長しているということなのです。日本企業が時価総額を下げて逆転されたわけではなく、日本企業が海外企業の成長スピードにまったくついていけませんでした。

https://news.yahoo.co.jp/articles/052a4b8e73df8ed79b0e995df7fd66d09b03868f
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