日本の週間感染者数が前週比73%増の96万9068人で世界最多となった。同期間中の世界の新規感染者数は660万人で、うち15%を日本が占めている。オミクロン株の新たな派生型「BA・5」による感染拡大の影響が世界で最も大きく出ていることが示された形となった。日本医科大特任教授の北村義浩氏に聞いた。
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「BA・5」の免疫を持つ日本人が少ないことが、「第7波」拡大の原因だと考えられる。
感染拡大は、ウイルス自体の感染力と、人間側が対策を取っているか、どれだけ免疫を持っているかどうかで決まる。今回のBA・5はウイルス側としては感染力が強い。日本はコロナ対策は、そこそこはとっている。では免疫は?というと、これまでのコロナ株にかかった人でも免疫は持ってないと思った方がいい。ワクチンの3回目や4回目を最近受けた人は免疫があると考えていいと思うが、日本でその数は極めて少ない。
例えば、ポルトガルはBA・5が流行したが、1か月半ほどであっという間に収束した。それは、世界でトップクラスでワクチンを打っていて、人口の7割ほどが自然感染している。つまり、国民の多くが自然感染とワクチンによる「ハイブリッド免疫」を持っている。欧州はこれまで感染しちゃった人と、ワクチンを打っている人が多いので、免疫を持たない日本の感染が目立ってしまっているのではないか。https://news.yahoo.co.jp/articles/66581e69471d2bd3f3b687af3803c5a73d423640