平成7年、東京都八王子市のスーパー店内で女性店員3人が射殺された事件から30日で27年を迎えるのを前に、
警視庁は情報提供を求める動画を制作した。公開は30日から。

動画は15秒。当時の記憶を喚起するために、発生時間や現場の外観を映し、「情報提供にご協力をお願いします」と呼びかけている。
警視庁ホームページで配信するほか、新宿アルタビジョンをはじめとした都内14カ所の大型ビジョンと公共施設、
地元ケーブルテレビでも放映する予定だ。

警視庁は事件発生以来、延べ約21万人の捜査員を動員しているが、年々、事件の風化が進んで情報提供も減少。
昨年7月末以降の提供は35件にとどまる。

小林仁捜査1課長は「進歩した技術を取り入れ、必ず犯人を検挙するという気持ちで捜査している」と強調し、
「どんな些細なことでもいいので、情報をお寄せいただきたい」と訴えている。

事件は平成7年7月30日夜、八王子市大和田町のスーパー「ナンペイ大和田店」で発生。
店員の稲垣則子さん=当時(47)=、矢吹恵さん=当時(17)=、前田寛美さん=当時(16)=の3人が射殺された。
店内の現金に手は付けられていなかった。

https://www.sankei.com/article/20220729-A7SBRWW62FL6BEY66WLXICF3P4/