王林にとって大喜利は、プレーヤーではなく、司会者として接してきたものだった。「青森で土曜日の夜にレギュラーでやってたラジオ番組があって、3時間の生放送だったんですけど、大喜利番組みたいな感じだったんです。夜のテンションで、〝下ネタ〟も含む…。アイドルがやるような番組じゃなかったんですけど、すごく面白くて」。それだけに、「IPPON―」に出ることは、感慨深かったという。 だが一方で、「私は大喜利をやる人間ではない、やりたい人じゃない」との思いが、改めて強くなった。「あの時も、(滝沢)カレンさんはYouTubeで大喜利のチャンネルやってらっしゃるぐらいだし、渋谷(凪咲)さんは『大喜利ができるアイドル』。神田(愛花)さんは(バナナマン)日村さんの奥さんで、笑いを分かってる方の中だから、すごいアウェーな感じで…、よくわかんない場所に来てしまったなと」と振り返った。 実際、会場入りした際には、いきなりその雰囲気に圧倒された。「『さあ、笑わせてみて下さい!』みたいな場じゃないですか、いろんな人たちがそういう目で私たちを見てくるんですよ。もう、吐きそうなぐらいのすごい緊張感で、テレビ局全体がその空気感。私、普段あまり緊張しないタイプなんですけど、他人の緊張が移りやすいタイプなんで、芸人さんたちの緊張感、スタッフさんのピリピリ感、一緒にやるお三方もすごい緊張してて…」と、耐えがたい空気の中にいた。
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