革新軽水炉「2030年代に運転」 政府が工程表、方針転換と指摘も
2022/7/29 21:30

 政府は29日、「革新軽水炉」と呼ばれる最新技術を実装した大型原発(商用炉初号機)について、2030年代に建設・運転開始する技術工程表の骨子案を示した。専門家の見解を集約した中間整理の位置づけといい、「『原発の新増設やリプレース(建て替え)は想定していない』との方針を転換したわけではない」と説明している。ただ、政府・与党が長年棚上げにしてきた原子力政策の本格的な議論の端緒となる可能性がある。

※略※
https://mainichi.jp/articles/20220729/k00/00m/020/353000c


「革新的軽水炉」2030年代に運転 経産省が工程表案
2022/7/29 17:12

 経済産業省は29日、高い安全性を持つとされる次世代の革新的原子炉(革新炉)の開発や実用化の工程表案を作成し、有識者会議に示した。革新炉はまだ実用化には時間がかかる技術だが、ウクライナ戦争などでエネルギー安全保障への懸念が高まる中、工程表を示すことで民間の取り組みを加速させるねらいがある。有識者からも評価する声が多かったが、政府が原発の新増設を明言しない中では「絵にかいた餅になる」といった指摘も挙がった。

革新炉は同時に複数の炉型の研究が進んでおり、進捗(しんちょく)度合いもそれぞれ異なる。原発は一般的に「実験炉」「原型炉」「実証炉」「実用炉」の順番で開発されるが、最も進んでいるのが既存の原発の技術が応用可能な「革新軽水炉」で、2030年代に実用炉の運転を開始するとした。炉心溶融が発生しないとされる「高温ガス炉」はほぼ同じ時期に実証炉の運転を始める。小型で事故確率の大幅低減が期待できる「小型軽水炉」は2040年代前半で実証炉の運転を目指すなどとした。

※略※
https://www.sankei.com/article/20220729-D3CQ3N437JML3P4QWZ5BJFVPVM/



>政府は29日、「革新軽水炉」と呼ばれる最新技術を実装した大型原発(商用炉初号機)について、2030年代に建設・運転開始する技術工程表の骨子案を示した。専門家の見解を集約した中間整理の位置づけといい、「『原発の新増設やリプレース(建て替え)は想定していない』との方針を転換したわけではない」と説明している。

https://mainichi.jp/articles/20220729/k00/00m/020/353000c