埼玉県皆野町の秩父鉄道踏切で28日夜、列車と軽乗用車が衝突する事故があり、
秩父鉄道は29日、遮断機が列車の通過前に上がる誤作動があったことを明らかにした。
車は遮断機が上がった後に踏切内に進入し、列車と衝突した。当時、付近は雷雨で停電も起きていた。
同社は停電との関連を含め、誤作動の原因を調べている。

 事故は28日午後6時頃、上長瀞―親鼻駅の単線区間の踏切(皆野町下田野)で起きた。
車は3両編成の列車と衝突し、運転していた秩父市の男性(44)は胸の骨を折るけがをした。
事故原因を捜査している埼玉県警秩父署によると、
列車の運転士と119番した目撃者は「閉まっていた遮断機が急に開いた」と証言している。

 事故当時、付近は雷雨で断続的に停電も発生。
同社によると、線路に電力を供給する変電所も、東京電力からの送電が2度停止したことが確認されたという。

 28日夜の事故後、同社は応急的に係員を派遣して安全確保にあたった。
29日からは遮断機の正常な作動が確認されたとしている。

https://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/nation/20220730-567-OYT1T50002.html