「お前らはよくわからへんやろうから、俺に預けろ。損はさせんから」

お笑いコンビ『TKO』の木本武宏(51)が投資に誘う際の決めゼリフが、これだったという。芸人仲間や業界関係者から集めた7億円ものカネを溶かした責任を取り、木本は7月23日をもって松竹芸能を退所した。実際に木本に勧誘された後輩芸人Aが打ち明ける。

「私は誘いを断りましたが、知り合いの芸人が木本さんに50万円ほど預けていました。ただ、預けたはいいが、どう運用されるのか、本人には知らされていないようでした」

『平成ノブシコブシ』の吉村崇(42)が木本に5000万円もの大金を預けていたと報じられた。他にも『野性爆弾』のくっきー!の名前も挙がっており、被害者は数十人規模にのぼると見られている。Aによれば木本の勧誘は徐々に激しくなっていったという。

「勧誘された時、私はおカネがないと断ったのですが、『カネがない言うても30万円くらいなら用意できるんちゃうか』と引かない。『30万円も出せません』と返すと『なんやねん』と怒っていました。私に投資する気がないと見るや、『誰がバイトをかけもちしてる?』とか『誰がカネ持ってるん?』などと、他の当たり先を聞いてきました。一番嫌だったのは、芸の指導をすると呼び出しておいて、朝まで延々と投資の話をされたことです」

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