薄毛女性「私がいるだけで気まずい空気になる」“ハゲだよ”自虐で和ませることも…「薄毛はカッコ悪くない」活動の意義

 自らを「薄毛女子=“すげじょ”」と名乗って活動するすげじょのやまもとさん。
薄毛治療の体験談などをエッセイ漫画で発信していたが、
ある時から「薄毛は悪くないし、恥ずかしいことでもない」と思い直し、治療を止めることを決意。
現在は、薄毛女性が生きやすい偏見のない社会を目指して、さまざまな活動を行っている。
女性が抱える“薄毛であることの生きづらさ”について、詳しく話を聞いた。


――当時27歳でしたが、薄毛に悩まれていたのですか?

やまもとさん薄毛になったのは21歳の頃でした。自分は何とも思っていなかったのですが、
「女なのに薄毛」みたいな視線をとくに男性からすごく浴びて、
「女なんだから、治すか隠すか対処したほうがいいよ」っていう無言の圧力みたいなものも感じるようになったんです。
だんだんと、「薄毛を何とかしない自分は悪いんだ」と思うようになっていきました。

――まわりの反応によって、コンプレックスが作られてしまったのですね。
そんな世間の冷たい視線にどのように対処していたのですか?

やまもとさんあまり人目を気にしない性格なので、薄毛をなんとかしないととは思わなかったんです。
だけど、私の存在によって場が気まずい雰囲気になることが多々あって、
「私の薄毛が迷惑なんだ」って考えるようになっていました。
でも、どうしたらいいのか対処法がわからない。
だから、男性社会でよくある“薄毛いじり”をならって、自分から「ハゲだよ」って何とか場を和ませました。
そういうことが言える相手や雰囲気でない時は、夏でもニット帽をかぶって過ごしました。
自分が我慢さえすれば、まわりの空気がよくなるって思っていましたね。

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