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秋田の稲とアガベ、クラフトサケ浸透めざしイベント
スタートアップの稲とアガベ(秋田県男鹿市)が日本酒の技術をベースにしたお酒「クラフトサケ」の知名度向上に動き出した。日本産酒類の販路を広げ消費を喚起する国税庁の補助事業を活用。男鹿市を代表する観光地の寒風山とJR男鹿駅前を会場に、8月にクラフトサケと料理を一緒に楽しめるイベントを開く
寒風山山頂を会場にする「ほし迎(むかえ)」は8月19〜21日に開く。いずれの日も抽選で選ばれた30人限定。料理と酒のペアリング(組み合わせ)の専門家5人、各地のシェフ6人が特別なコース料理を提供する。金額は1人3万5000円。
JR男鹿駅前が会場の「猩猩宴(しょうじょうえん)」は同20〜21日に開く。7つのクラフトサケ醸造所が一堂に集い、クラフトサケと各地の飲食を屋台で気軽に楽しめる。クラフトサケを飲むにはチケットを購入する必要がある。
クラフトサケは日本酒の伝統的な醸造工程をベースに、フルーツなど副原料を加えて造る。酒税法上は「その他の醸造酒」に分類される。稲とアガベなどクラフトサケ醸造のスタートアップ6社が集まり、6月27日に同業者組合「クラフトサケブリュワリー協会」を立ち上げた。稲とアガベの岡住修兵社長が会長に就いた。
日本酒と同じくコメを主原料としつつ自由で多様な酒を造れるクラフトサケの特徴を生かし、事業を通じ製造や流通、販売の革新を目指す。