「2万円で赤ちゃん売ります」韓国最大手のフリマアプリが恐ろしい犯罪の温床と化したワケ

スマホ上でフリマアプリのサービスを提供する「人参(タングン)マーケット」は、韓国最大の中古取引プラットフォームとなっている。2022年段階で会員数は2200万人に上り、ショッピングアプリ全体ではクーパンに次ぐ2位のシェアを誇るなど人気を集めている。

「人参マーケット」に行けば「売ってないものは無い」と言われ、実際に大きな人気を集めている。ただ、多種多様な人たちが交錯する場所なだけに、思わぬ犯罪に出くわすこともある。20年10月、人参マーケットには、「赤ちゃんを売ります」という書き込みが掲載され、騒然としたことがあった。

「36週になりました。養子縁組の価格は20万ウォン(約2万円)です」という説明文とともに、ピンク色の布団に包まれた幼児の写真が2枚添付されたこの書き込み。発見した利用者らが問題視してマーケット側に通報したものの、出品者は出品の取り下げも書き込みの削除も拒否。結局、マーケット側がこれを非公開とし、警察が乗り出す事態となった。警察の調べによると、書き込みをしたのは20代の未婚の女性で、精神的に追い詰められてこのような行動に走ったのだという。その後、この幼児は保護施設に預けられることになった。

その後も「1997年生まれの女性。身長166センチ。200万ウォンの契約金と月200万ウォンの報酬で私を売ります」という書き込みや「姉を売りたい」「障害者の身内を売りたい」など非常識な書き込みは後を絶えない。

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