恵方巻きやクリスマスケーキの購入を強制されるなど不当な待遇を受けたとして、ローソンで働く外国人らが1日、
ローソンの本社を訪れ、待遇改善を求めて団体交渉を申し入れた。
団体交渉を求めたのは、埼玉県内で複数のローソン店舗をフランチャイズ経営する「フォレックス」(本社・越谷市)の外国人社員10人。

いずれもバングラデシュ、スリランカ、ネパールの出身で、留学生を経て正社員への登用を前提に
フォレックスに契約社員として就職。数年前から埼玉県内のローソン店舗で働いていたが、
商品購入を強制されたり、交通費が払われなかったりと不当な待遇にさらされているという。

商品の購入では、宗教上の戒律から食べられない物まで購入を強制されたため、購入後、廃棄した人も多い。
バングラデシュ出身でヒンズー教徒のロイさんは「買わされたものはほとんど捨てていた」と話す。

外国人らの代理人の小川隆太郎弁護士は「正社員への登用のための実務研修の名の下で
実際には搾取が行われている。(加盟店を指導する立場の)ローソンの責任も大きい」と指摘。

ローソンは「申し入れの事実確認をしている段階だ」とコメントした。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/193131