企業の“黒歴史”を語るNHKの番組で、ブラザー工業が1986年にリリースした、PC向けのゲーム自販機「TAKERU」(武尊)が扱われる。

企業の“黒歴史”を講談で語るNHKの経済番組「神田伯山のこれがわが社の黒歴史」で、ブラザー工業が1986年にリリースした、PC向けのゲーム自販機「TAKERU」(武尊)が扱われる。放送はNHK総合で、8月9日午後10時50分~11時20分。

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番組紹介ページより。写真真ん中の大きなマシンが「TAKERU」

 TAKERUは、世界初のPCソフト自販機。85年の通信自由化を機に、PCソフトを通信回線経由で全国に流通させるという発想で開発され、最盛期には全国で300台が稼働していたという。

 顧客はPCソフトの代金を払い、ブランクのフロッピーディスクをスロットに挿入すると、欲しいソフトがディスクに記録され、取扱説明書もその場で印刷されて出力される仕組みだった。

 番組では、「電話回線を通じてゲームのデータを全国に届けるシステムで流通革命を起こそうと試みた画期的なプロジェクトに次々と降りかかる、予想外の事態」を、当時の社員たちの記憶とともに、講談で届ける。

 「神田伯山のこれがわが社の黒歴史」第1回は、バンダイの“世界一売れなかったゲーム機”「ピピンアットマーク」を、第2回はヤマハの半導体を扱った(それぞれ2021年放送)。第1回の映像はNHK+で8月7日まで配信中だ。

https://www.itmedia.co.jp/news/spv/2208/02/news087.html