業界騒然のデンソーの空飛ぶクルマ用モーター、「4kg・100kW」にざわつく

https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/02128/00007/

2022年5月に、航空機装備品の米大手Honeywell International(ハネウェルインターナショナル、以下ハネウェル)と共同開発を進めている電動航空機向け電動モーターが、「空飛ぶクルマ」いわゆる電動垂直離着陸機(eVTOL)に採用されることが決まったことを発表したデンソーは、その意義を冒頭のようにコメントする。

 採用するのは、ドイツのベンチャー企業Lilium(リリウム)が開発を進めるeVTOL「Lilium Jet」である(図1)。現時点でトヨタ自動車も出資する米Joby Aviation(ジョビー・アビエーション)の「S4」がスペック値や飛行試験の実績などからエアタクシー向けeVTOLの“本命”とする業界関係者が多いのに対し、「ダークホース的な存在」(元ヤマハ発動機の無人ヘリコプター開発のエンジニアで現エーエムクリエーション社長の松田篤志氏)とみる向きもある注目の機体である。