2日午前8時ごろ、山梨県南アルプス市のスモモ畑で、不審な人物が収穫前のスモモの一種「バイオチェリー」を盗んでいるのを、収穫に来た畑の所有者の50代男性が見つけた。男性が声を掛けたところ、バッグの中にスモモが入っており、県警南アルプス署に通報。窃盗容疑で現行犯逮捕した。

 逮捕されたのは自称韮崎市のパート従業員、森君夫容疑者(73)。容疑は、バイオチェリー9個(約630円相当)を盗んだ、とされる。

 同署によると、森容疑者は道路際からスモモの枝に手を伸ばしているところを見つかり、持っていたエコバッグの中にはスモモ9個が入っていた。男性に呼び止められ同署員が来るまでの間、抵抗はしておらず、「間違いない」と容疑を認めているという。

「バイオチェリー」はプラムとサクランボの交配種。県内では6月上旬以降、桃が計1万4000個以上盗まれ、スモモ、ブドウなどの盗難被害も相次いでいる。南アルプス署管内でも7月22日に高級スモモ「貴陽」約600個(約42万円相当)の被害が発覚しており、関連を捜査している。

 一方、同県警笛吹署は2日、笛吹市春日居町小松のブドウ畑で、巨峰約740房(約44万円相当)が盗まれたと発表。管理する30代男性が7月22日には異常がないことを確認しており、2日朝までの間に盗まれたとみている。【田辺佑介】

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