とはいえ、今回は一国の総理を務めた人物。それも憲政史上最長政権を築き、世界の指導者と伍した元総理が被害者という点は考慮されないのだろうか。

「例えば独裁国家で独裁者を殺せば、死刑かもしれませんが、今回は現職の総理でもなく、政府を転覆させようというつもりもない。安倍元総理が被害者であることは判決に影響しないのでは」(井上氏)

 若狭氏はむしろ、情状酌量について指摘する。

「殺害の動機が、統一教会によって母親と家族の生活がめちゃくちゃにさhttps://news.yahoo.co.jp/articles/23f6a9851d68b9d2956b748d2b5bd32584c9d492?page=2れた、ということならば、裁判員裁判での情状酌量の余地はあると思います。ただ、一概に無期懲役を有期刑に減刑するまでの情状酌量になるかというと、その点については裁判員と裁判官によって意見が異なるのではないでしょうか」