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秋葉原の老舗メイドカフェ「ぴなふぉあ」が3日、今秋にて無期限営業休止を発表。突然の発表に、
ネット上では「非常にショッキング」「マジか…」「秋葉の伝説がまたひとつ消えてしまうのか」と衝撃を受けたファンの声が次々上がっている

■「無期限営業休止」を公表
「この度メイドカフェぴなふぉあは2022年10月10日(月・祝)を持ち無期限営業休止することとなりました。
19年間という長い期間を支えて頂き心より感謝申し上げます。本当にありがとうございます」とつづり、休業を公表したぴなふぉあ公式ツイッターアカウント。

添えられた画像で「閉店ではなく無期限営業休止という事を報告させて頂きます」とも説明しており、あくまで一時的なものであると付け加えている

ぴなふぉあはまだメイドカフェ黎明期だった2003年にオープン。ピンク色のキュートなメイド服が特徴的な人気店だった。

一時は秋葉原エリアに1~3号店、プチ店、ライブステージを設けた壱番星劇場店、さらに
タイ・バンコク支店などを展開していたが、時代の流れと共に店舗数が減少。現在は中央通りに面する最後の一店である「ラビリント店」だけとなっていた。

所属メイドによるアイドルユニット「めろでぃーリアン」(2015年解散)を結成し国内アイドルフェスの
最高峰「TOKYO IDOL FESTIVAL」(TIF)に出演するなど、従来のメイドカフェとは違うエンタメ路線も開拓していた

過去、同店に勤めていた女性は、「私が入った頃は、バイト採用の倍率が極めて高い“難関”の店だった」と振り返る。

「秋葉原のイメージを一変させたドラマ『電車男』(2005年、フジテレビ系)のロケ地に使われて有名になり、その当時、あまりの人手の無さに深夜から早番というシフトも経験。
多忙な青春時代を過ごした思い出のお店です。お店は終わっちゃうのは寂しいですね。最近はコンセプト感が薄いガールズバー系ばかりなので、純粋なメイド喫茶文化がこれ以上廃れないことを祈っています」と寂しそうな表情を見せた。

彼女が話すよう、昨今の秋葉原はメイドをウリにしながらも客単価の高いガールズバースタイルの店が激増。同店休業の背景に「あの良心的な価格帯で続けるのはきっと大変だったと思います。
また、コロナが続いていることもあり、まだまだ街には人出が少ない」(前出・元メイドの女性)という点もありそうだ

長年秋葉原に勤め、Mr.秋葉原の異名を持つイベントプロデューサーのササキチ氏は、「『電車男』でも有名でしたが、アキバを舞台にした週刊ヤングジャンプ連載作品『妖怪少女─モンスガ─』でも
ヒロイン・千歳屋李(ちとせや・もも)が働くお店として描かれた。そんな様々な作品で愛されたお店がぴなふぉあでしたね」と回顧する。

続けて「アイドルユニット、キッチンカー、ホテル付きコワーキングスペース1Fにお店を出したり、所属していたメイドのayame@あぷりこっとさんが“踊ってみた”でブレイクしたり。
能力あるメイドさんが多く、色々なチャレンジで秋葉原を盛り上げてくれたお店でした」と同店のこれまでを評価した。

前述の通り、ネット上でも惜別の声が相次いでいる。無期限営業休止──。いつそれが解放されるのか、秋葉原ファンの焦点が集まりそうだ