直接の契機は、一昨年の日本学術会議問題です。私が「文藝春秋」に寄稿した際、日本共産党は通常の取材ではなく、彼らのネットワークを使って(党の機関紙)「しんぶん赤旗」で、私を名指しして攻撃しました。このことによって、この党の体質は昔も今も変わってないという認識が強くなりました。

 野党共闘など、日本共産党の動きは活発です。改めてどんな思想を持った党なのか体系的に書いておきたかったのです。

 考察は党の文献を中心に読み解いていきました。現在の党の立場を最も反映している『日本共産党の八十年』を基本に据え、大きな書き換えがあったり削除されていたりする事柄は『六十年』、場合によっては『七十年』を用いました。比べてみると、『六十年』は分厚いのに『八十年』は薄くなっています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/839844995f78bc8cb9c56b610b81027006619e14