沖縄県名護市辺野古の米軍基地建設に用いる土砂調達先に、太平洋戦争の激戦地・本島南部が含まれている問題で5日、沖縄戦の遺骨収集団体や戦没者遺族と防衛省が意見交換をした。同省担当者は「遺族に意見聴取はしていない。土砂調達先が確定していないので意見をたまわる予定もない」と述べた。

 遺族らは本島南部を候補から外すよう求めたが、同省担当者は「ご遺骨の問題は大変重要であることもふまえしっかり検討する」と明言を避けた。遺骨収集団体代表の具志堅隆松さん(68)は「遺骨が重要ならまだ見つかる場所から土砂を取ろうとするはずがない。非人道的だという全国の遺族の声を集めて防衛省に示したい」と語った。

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