濁流が一瞬で家の中に…「今までありがとう」死を覚悟し遺言の動画撮影 福井県南越前町で鹿蒜川氾濫、恐怖に震えた住民
https://news.yahoo.co.jp/articles/ac17cbee14ed590e08655582817afbe536e77bd6

親子で2階に避難したが、水位はみるみるうちに約2メートルに達し、
見下ろした階段は半ばまですでに水に埋まっていた。
「外は一面、海。車もぷかぷか浮いていた。パニックだった」

2階から濁流を見ていると、
辺りを見に出掛けて行方不明になっていた父親が流されていくのを見つけた。
顔だけを水面に出して「足が付かない」と叫んでいた。
その場では助けることもできなかった。
しばらくして自力で家に戻ってきて、家族で合流することができたという。

救助はなかなか来ず、夫に向けて遺言の動画を撮影した。
「お父さん、今までありがとう」と小学4年の次男。
女性は恐怖を押し殺して「絶対大丈夫、絶対助かる」と息子に言い聞かせた。
防災ヘリでつり上げられて救助されて避難所に到着し、
ようやく緊張から解放された様子だった。