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 兵庫県警相生署は3日、行方不明になっていた大阪府の男子小学生(8)を駅で発見、保護したとして、JR相生駅に署長感謝状を贈った。

 7月5日午後11時ごろ、小学3年生の男児が1人で同駅の改札窓口に来て「岡山まで行きたい」と相談した。窓口の駅員が新幹線の便を案内したところ「お金が足りない」と言って立ち去った。

 近くに保護者がいないことなど相談を受けた同僚の中本麻利さん(45)が保護すべきと判断し、駅員が探しに向かい、駅前のスーパー前を歩いている男児を発見した。駅の事務所まで連れて戻し、加藤浩通係長(41)が110番した。

 男児は5日夕に大阪府内の自宅を家出し、家族が大阪府警に行方不明届を出していた。祖父母が暮らす広島を目指し、大阪から電車を乗り継いでいたという。男児にけがはなかった。

 贈呈式は同駅であり、男児の保護を判断した中本さんが感謝状を受け取った。加藤係長は「少しでも違和感を抱いたら、すぐに職員同士で共有するよう心がけていきたい」と話していた。(地道優樹)

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