“統一教会”と富山県内の政界 (前編)


 自民党会派が富山市役所の議会棟で複数回開いた勉強会では、“統一教会”の関連団体の幹部が講師を務めていました。講師は、別の団体名を名乗り、児童虐待の問題を取り上げ「家庭教育支援条例」の必要性や、同性カップルの関係を公的に認める制度の課題などについて話したということです。

 富山大学 斉藤正美非常勤講師
 「パートナーシップ制度ってのは、富山県も富山市も今、作ろうという機運があって。ということはそれを議員さんを招いてそれを作らないように動いてるんだろうなというのは、推測はできます」

 県内で“統一教会”と政治の関わりを調査している富山大学非常勤講師の斉藤正美さんです。

 “統一教会”など保守的とされる教団は、結婚して子どもを持ち、女性が家を守る伝統的な家庭像を重要視していて、斉藤さんはこうした教団と政治家の結びつきが深まることで、政策決定に影響を及ぼしかねないと指摘します。

 斉藤正美非常勤講師
 「男と男、女と女の結婚では子どもができないだろうと。結婚して法律婚で、異性愛で、結婚して子どもをたくさん持つ、っていうのが旧統一教会の考えで教えてるし、LGBTQっていう同性愛は同性婚は自分たちの協議に反する。富山県でも今、県が作ろうってなっていることについて、これはとんでもない、食い止めねばってなっていることは想像に難くない」

 講演を依頼した議員は、「“統一教会”関連団体の幹部とは知らなかった」と説明しました。

 成田光雄富山市議
 「私たちもパートナーシップ制度について反対側・推進側両方の意見を聞こうということで、反対側というか慎重側の意見としてその方を講師に選んだということですね」

 Q講演の中で違和感は

 「私自身は慎重派の意見は参考にしていこうと。推進派の意見はこれから聞いていこうと思ってるんで、それを聞いたときにバランス見ながら考えていこうと思っています」

 「賛成派」の講師による勉強会は、いまのところ開かれていません。

https://www.knb.ne.jp/nnn/sp/news101pxpgf52kxmkhomz0.html (前編)
https://www.knb.ne.jp/nnn/sp/news101z0r5krw3x6y4qz0t.html (後編)