妹尾氏は「給特法は諸悪の根源ではないかもしれない」という見方も示す。「きちんと仕事をしているのに給料を払っていないのはおかしいというのはごく自然な発想だし、僕も賛同しているところ。ただ、給特法を改正して時間外手当を出すとなると、かなり遅くまで仕事をしている人は残業代をもらえる一方で、働き方改革を必死に頑張って残業を減らした人は今の調整額の4%すらもらえず、ある意味で処遇が下がるわけだ。このように不公平感が広がったり、頑張っている人ほど損をするような仕組みになりかねない部分もある。時間外手当を出すことでむしろ残業を後押ししてしまう、是認してしまうような方向に働かないかという心配がある」。

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