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2019年4月8日付貴新聞夕刊(3版)2面の「(玄米カフェ)実身美(サンミ)」
(以下、「サンミ」といいます。)に関する記事(以下、「本件記事」といいます。)について以下申し入れを行います。


1 当職は、30年近く統一教会(旧世界基督教統一神霊教会、現世界平和統一家庭連合)の霊感商法の被害者救済に、霊感商法被害救済弁護士連絡会事務局長として携わるとともに、
10年ほど前から摂理と称する韓国発のカルト宗教団体の被害救済にも取り組んできました。

2 サンミは、摂理信者らが大阪阿倍野で出店した飲食店で、健康食ブームに乗って売上げを伸ばし、東京にも進出しました。
本件記事で取り上げられている大塚三紀子さんも摂理信者です。

3 摂理は、元統一教会信者の鄭明析(チョンミョンソク)を教祖とし、統一教会の教義と似た教義をもち、日本では、大学生や高校生を標的にして、宗教団体である正体を隠し、様々な種類のサークル団体であると仮装して勧誘活動を行い、その後正体を隠したまま教義の教え込みを行い信者に仕立て上げていきます。
教祖好みの女子大学生、女子高校生に対しては、教祖が性的暴行を加えていきます。当職は、これまでに数十名の日本人女性から、教祖による性的暴行の事実を直接聴き取っています。
信者は、男女交際を禁止され、結婚を一生しない宣言をした信者以外は、摂理の許可を得て、信者同士で結婚することになります。

4 貴新聞は、摂理が日本の主要な大学で正体を隠した勧誘を行い、多くの女子大学生に教祖による性的暴行が加えられている事態を前にして、2006年7月28日以降紙面でその被害の実態を詳細に取り上げ、
これがきっかけとなって摂理が社会問題となり、教祖の強姦罪による中国での逮捕、2009年の強姦罪等による韓国での懲役10年の実刑判決に至りました。
また貴新聞の報道を契機に、日本の多くの大学がカルト宗教に対する危機意識を持ち、多くの大学でその対策が講じられるようになりました。


https://stopreikan.com/kogi_moshiire/shiryo_20190410.htm