https://news.yahoo.co.jp/articles/2c63861a2d3743a6ac2138de5840c5612518f7b0

「検査、検査でお金がかかる」シラス漁師が“処理水海洋放出”に憤る 

宮城県の名取市閖上では、北限とされるシラスの漁が最盛期を迎えています。こうした中、東京電力は福島第一原発で出た処理水の海洋放出に向けた設備の工事に着手していて、地元の漁師からは処理水が「潮の流れで北にくる」と不安の声が聞かれました。

名取市の閖上漁港には仙台空港の沖合でとれたシラスおよそ3・5トンが水揚げされました。

閖上のシラスは「北限のシラス」とされていて、アカガイに並ぶ閖上の特産品にしようと2017年から本格的な漁が始まりました。今年は、7月の大雨の影響で漁の開始が遅れたものの、いまは例年どおりの水揚げ量に戻ったということです。

漁師 出雲浩行さん:
「阿武隈川の水が広範囲に広がって、魚影がなくなった。(先月16日の雨以降から)そこそことれるようになった」

こうした中、東京電力は、4日福島第一原発にたまり続ける処理水の海洋放出に向けた設備の工事に着手しました。地元の漁師は着工に顔を曇らせます。

漁師 出雲浩行さん:
「あれはちょっとまずいよね。うちらはもう、完ぺきに反対なんだけどね。絶対、こっちに来るからさ水が。潮の流れというのが北にくるから・・・ねえ」

さらに、出雲さんは放射性物質の検査などが今後、必要になれば費用が増えると嘆きます。

漁師 出雲浩行さん:
「また、あの震災後のときみたいに検査、検査で。またお金がかかるっちゃわ。何を獲っても検査ですもん。なんかの補償をもらわないとあわないんじゃない」

水揚げされたシラスは競りにかけられ、1キロあたり267円と平年並みの価格で取引されました。閖上のシラス漁は11月末まで行われます