東京・浅草を拠点とする老舗暴力団「姉ケ崎会」が7月に組織の解散を他団体に通知していたことが、捜査関係者への取材でわかった。同会はプロ野球のチケットなどを転売する「ダフ屋」稼業を都内でほぼ独占していたとされるが、近年は思うような収入を得られていなかったことが背景の一つにあるとみられる。

 姉ケ崎会は規制の厳しい「指定暴力団」には該当しないものの、警察当局は「構成員が集団的・常習的に暴力的不法行為を行うことを助長するおそれがある」として、暴力団対策法上の指定はないが、「暴力団」とみている。

 通知は7月に出されたとみられ、「令和四年七月二十五日付を以て解散する事に決議致しました」などと記されていた。警視庁は、この通知が指定暴力団極東会などの組織に配布されたことを把握。暴力団対策課は「本当に解散したのかどうかの見極めはしなければならない。今後の動向を注視していきたい」としている。

 捜査関係者によると、姉ケ崎会の稼業(しのぎ)は主に二つで、ダフ屋と、夏祭りなどで露店を出す「テキ屋」だったとされる。

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