「涙を堪え切れなかった」安倍元首相の甥・岸信千世氏(31)が初告白

8/10(水) 6:12配信

安倍晋三元首相の死去にともない、岸家・安倍家の政治家三代の血脈を誰が継ぐのか。
安倍元首相の甥で、岸信夫防衛大臣の長男・信千世氏(31)に注目が集まる。
現在は岸防衛大臣の秘書官を務める信千世氏が月刊「文藝春秋」9月号のインタビューに応じた。

事件発生の数時間後、奈良県橿原市の病院に向かった昭恵夫人をのぞき、
親族は安倍元首相の母・洋子さんの自宅に集まった。

「17時過ぎ、『安倍元首相が亡くなった』との速報が流れます。
(富ヶ谷に集まっていた家族の)みんなが呆然として、『何でこんなことに』『残念だ』と口々に呟き、
沈鬱な空気が垂れ込めた。私は心の底では嘘だと思いました。

冷酷な現実を突き付けられたのは、翌日、伯父の遺体が富ヶ谷の自宅に運ばれた時です。
覆いを取り、静かに眠っている晋三さんの顔を見ました。
すごく、すごく穏やかだった。本当に……。『信千世!』と私の名前を呼ぶ伯父の笑顔が浮かびました。
その死は耐え難く、家族がみな抑えていた感情を露わにし、私も涙を堪え切れませんでした」

インタビューで信千世氏は、伯父・晋三氏との数々の思い出を挙げている。
最後に会ったのは、今年6月に開かれた祖母・洋子さんの誕生日会だった。

「94歳になったお祖母さまの誕生日会を伯父が開きました。お祖母さまはじめ、みんなお肉が大好きで、
晋三さんも嬉しそうに肉料理を頬張っていた。その日も政治話で、
間近に控えた参院選で私が父に代わり地元を回ることや、
ウクライナ情勢や日本の安全保障の課題について議論を交わしました。
ケーキを囲み、ハッピーバースデーを合唱する場面の写真を、伯父がSNSに投稿して話題になりましたが、いま思うと、あの日が伯父と会った最後となりました」
「安倍家と岸家は誕生日やクリスマスのたびに集まります」

晋三氏は親族に対してもサービス精神旺盛だったという。

「安倍家と岸家は誕生日やクリスマスのたびに集まります。総理になってからも、
伯父は決まって、幹事を買って出て、レストランを決めたり、ケーキを用意したりしてくれました。
家族団欒の中心にいるのはいつも伯父でした。
まるでバラエティ番組の司会者のように家族に話題を振るんですね。
面白いことに、気が付くと晋三さんと父の二人に私が混ざって、政治の話を延々と喋っている。
この時間が本当に楽しかった。家の外で伯父は『政治家・安倍晋三』として振舞わなくてはいけない。
だから、親族の集まりは唯一、ひと息つける場面だったのかもしれません」

8月10日発売の「文藝春秋」9月号では、信千世氏のメディア初インタビューを掲載する。
政界へ進む相談をした際に安倍氏から掛けられた言葉や、
フジテレビの皇室記者だった信千世氏が改元について安倍氏に“取材”した時の様子、
さらに岸家・安倍家の血脈を引き継ぐ後継者としての考えを明かしている。

>政界へ進む相談をした際に安倍氏から掛けられた言葉や、

https://news.yahoo.co.jp/articles/f3109268a09b28b772c37ee86d3e193b5b28122b