BeRealは、リアルさを追求するだけでなく、「リアルであれ」という、命令形をその名に冠していることからも分かるように、「アンチInstagram」をうたうアプリだ。「Instagram」のような「グラム」、つまり友人の生活の一片を切り取った写真が延々とフィードされる「記録」という基本コンセプトをとりながらも、もっとゲーム的な要素を取り入れ、(少しでも)偽りを減らそうと試みている。最近これが、Z世代の間で広く人気を呼びつつある。

仕組みはこうだ。毎日、ランダムな時刻に、BeRealアプリ上の全ユーザーにプッシュ通知が送信される。「Time to BeReal(リアルになる時間です)」という通知だ。通知が届いたら2分以内に、前面カメラと背面カメラの両方で写真を撮り、フィードに投稿しなければならない。投稿しなければ、友人の投稿を見ることはできない。アングルを気にして何枚か撮り直したりすると投稿が遅れてしまい、「○○ just posted late(○○が遅れて投稿した)」と友人に通知が届いてしまう。次の日に新しい通知が届くと、全ユーザーの前日の写真は消去される。

ゲームの要素があるのは、BeRealの投稿が1日1回に限定されているからだ。リアルさは、いつどこで写真を撮るか選べず、フィルターを使って肌をきれいに見せたり、アボガドトーストなどの色を補正できない点にある。

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