金正恩氏「勝利」宣言も感染か 与正氏「病んだ」
【ソウル=桜井紀雄】北朝鮮の金正(キムジョン)恩(ウン)朝鮮労働党総書記は10日、平壌で開かれた全国非常防疫総括会議で、
新型コロナウイルス感染症との防疫戦に「勝利した」と宣言し、防疫体制の緩和を表明した。
妹の金与(ヨ)正(ジョン)党副部長も演説し、ウイルスは韓国の脱北者団体が散布したビラを介して流入したとし、
韓国側に対する報復措置を警告した。朝鮮中央通信が11日伝えた。
与正氏は、正恩氏について「高熱の中、ひどく病みながらも、人民への思いで一瞬も横になれなかった元帥さま」と言及。
正恩氏自身がコロナに感染した後、回復した可能性がある。正恩氏は5月以降、1週間以上動静が報じられないことが複数回あった。
正恩氏は会議で、国内でワクチン接種を一度も実施しないまま、7月29日から感染が疑われる発熱患者が
1人も出ていないと主張。国内感染を初めて認めた5月以降、3カ月という「短期間」にコロナを克服した
「世界の保健史に特記すべき奇跡だ」と強調した。
https://www.sankei.com/article/20220811-EPTDAKCUBZNT7P7RTNDEWIQUAM/