今後の40億年間、太陽の光度は絶えず増加を続け、地球にとどく太陽放射の増大をもたらす。
太陽放射の増大はケイ酸塩鉱物の風化を加速させ、大気中の二酸化炭素濃度を低下させる。
今から6億年後には、地球の二酸化炭素濃度はC3型光合成を継続するための水準を下回り、樹木の生存は不可能になる。
一方で、一部の植物はC4型光合成を利用しており、10ppmという低い二酸化炭素濃度でも存続することができる。
しかしながら、長期的な傾向は陸上の植物をすべて死滅させることになる。
地球の食物連鎖の基礎である植物の絶滅は、ほとんどすべての動物の死も意味する。

約10億年後には、太陽の光度は現在よりも10パーセント増加する。これにより地球の大気は「湿潤温室状態」に入り、
正のフィードバックによって海洋の蒸発が急激に進行する。海洋が消滅すると、プレートの運動は終わりを迎える可能性が高く、
同様に炭素循環のメカニズムも失われる。20億 - 30億年後には、地球の磁気ダイナモが停止する可能性があり、
それは磁気圏の崩壊をもたらし、外気圏から宇宙空間への軽元素の流出を増加させる。
現在から40億年後、地表温度の上昇により暴走温室効果が引き起こされ、地球表面は高温によって融解する。
この時点で地球のすべての生命が絶滅することになる。
もっとも可能性の高い地球の最期は、およそ75億年後、赤色巨星段階に入り、
現在の地球軌道を超えるほどに膨張した太陽によって飲み込まれるというものである。

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